「センス」って一体何なんだ!?
「センス」という言葉は、曖昧でよく意味が分かっていないのに至るところで使われます。
曖昧だからこそ、いろいろな場面で便利に使われるけど、結局「センス」が何なのかはきちんと説明できない。
だけどみんな、できれば「センスがいい」と思われたい。
いや、思われまくりたいはず。
そんな折、たまたま本屋で「センス入門」というタイトルの本を見つけて、「これを読めばセンスがよくなるに違いない」というアホすぎる動機で買ってしまったのです。
シンプルかつインパクトのあるタイトルもさることながら、表紙の絵が不気味すぎて興味をそそられました。
これがその表紙の絵↓
正直「センス入門」を謳う本の表紙の割に
めっちゃダサい。(失礼)
いや、これをダサいと思ってしまうのは自分にセンスがないからなのか?
もしや、この絵を見て何を感じるかでセンスを試されているのか?
読み始める前から考えさせられるこの本ですが、
・センスとは一体何なのかを知りたい
・センスがいいと思われたい
・自分のセンスに自信がない
そんな方にとってもおすすめできる良書でした。
マガジンハウス マガジンハウス 2014-08-16
そんな松浦さんが書いた「センス入門」を読んで、僕が感じたことをまとめていきます!!
1.そもそもセンスとは?
センスとは何なのか?その答えを知るべく意気込んで読み始めましたが、本の冒頭にいきなり答えがかいてありました。
センスとは
「選ぶ、判断する」力である
つまり、世の中にたくさんあるものの中から適したものを選び取り、正しい情報や知識、鋭い感覚によって判断する力こそが「センス」であると著者は言います。
これは納得というか、言われてみれば確かにそうだな~というお話。情報や知識は本を読んだり人から話を聞くことで自分の中に蓄えていくことができそうです。
でも、「鋭い感覚」っていうのは生まれつき与えられた才能で、後から身につけるのが難しいような気もします。
読み進めていくと、センスをよくする方法についてもしっかり書かれていました。
2.センスをよくするにはどうしたらいいの?
センスがどういうものなのかは何となく分かりました。で、結局センスをよくするにはどうしたらいいかということですが、 センスをよくするための第一歩として、2つのことがあげられています。
・すなおな目で物事を見る
・心を開くこと
センスをよくするためには、自分の世界を広げられるように、いろいろなものに触れたり、いろいろな人に会ったりすることが必要です。
そのためには、すなおな気持ちを持ち、どんなことでも受け入れる姿勢で、たくさんのことを吸収していかなければいけないということなんですね。
センスをよくするための具体的な方法がたくさん載っている本書ですが、その中で個人的に今後実践していきたいと思ったことをまとめました。
・買い物する際に先に値段を見て判断しない
・人にすすめられたことは積極的に試してみる
・失敗することでいいものが分かるので、失敗を楽しむ余裕を持つ
・人に認めてもらうためには、まず自分がまわりを認める
・素敵なもの、美しいものを見つけて真似してみる
こうして見てみると、センスをよくするというのは、感覚を磨くというだけでなく、どう生きるのかという「生き方」そのものを変えていくことのような気がしました。
松浦さんは本書の終盤でこのように書かれています。
結局、センスのよさとは、生きていくことのすべてなのです。おしゃれな格好をしていればセンスがいい、ではなくて人づきあいとか、話し方とか、時間の使い方とか、お金の使い方とか、自分の生活も含めて全部にセンスのよさが必要です。何かひとつがよくてもだめなのです。だから、センスのよさとは、とどまるところを知らない、バランス感覚なのだと僕は思います。(P139、140)
生きていくことのすべて。つまり、センスというのは小手先のテクニックでどうこうなる問題ではなく、長い時間を掛けて日々を大切に生きて行く中で培っていくものということなんですね。
そう考えると、センス入門とは「よい生き方入門」でもあるということで、これから30歳を迎えようとしている自分の今後の人生を考えていくうえでも、とても勉強になりました。
3.表紙の絵の謎
おまけとして、この記事の冒頭で触れた「不気味な表紙の絵」の謎について、あとがきに書いてあったのでご紹介。
あの絵に描かれていたのは、実はこの本の著者「松浦弥太郎さんの顔」だったようです。
(ご本人画像)
似ていると思うか、似ていないと思うかは
あなた次第です。
(ぼくは松浦さんの顔と知った瞬間「いや、似てねーわ!」と心の中でツッコミました)
4.まとめ
「これを読めばセンスがよくなるに違いない」なんて、しょーもない動機で読み始めた本ですが、意外にも「人生について考えさせられる本」で、センスという言葉の奥深さを感じました。
この本を読んで、自分が共感できたところ、勉強になったと感じたところだけでも真似して取り入れていくことで、「センスのある素敵な大人」になれると思うので、ぜひあなたも「センス入門」を読んでみてください。
最後まで読んでいただきありがとうございました!